インフレとデフレ

NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」をご覧の方はご存知でしょうが、かつて日本ではお札を旧札から新札に切り替え、新札しか使えないようにしたことがありました。そして、新札として引き出せる金額に制限を設けたのです。これは、終戦後の日本で急にお札を増やしたためにインフレになってしまったからです。では、インフレとは何でしょうか。

インフレはお金の価値が上がることです。例えば今日はパン1斤200円だとしましょう。明日インフレになるとこれが1斤300円…というように同じものを買うにしても多くの金額が必要になるのです。これは極端な例ですが、現代でも実際におこっています。ジンバブエでは独裁政治のもとでお札を大量に発行したため、大量の紙幣を持って買い物に行かざるを得ない状況でした。医師ですら国内で生活してくことが苦しくなり、ALTとして外国に移住したほどです。ただし、当然ですがインフレの時代は物価が上がるとともに給料も上がります。

では現代日本はどうでしょう。価格破壊・激安ショップ・アウトレット品の流通から感じられるとおり、デフレが続いています。しかし、薄利多売によって経営を続けることには限界があります。0円では商品をつくることはできないのですから。

このデフレにより給料は下がり続け、買い控え現象が起こります。もし給料が下がらなかったとしてて、インフレならばモノの価値が上がっていくので安いうちに買おうと消費行動が促進されます。しかしデフレではモノの価値が下がっていくので、「モノがもう少し安くなってから買おう」とむしろ買い控えになります。買い控えが起こると、売り手はさらに価格を下げます。天下のまわりものであるはずのお金は、市場に出回りにくくなっていきます。このようにして、現代日本はデフレスパイラルが展開されているのです。

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